日々是紅茶

ダージリン独立戦争

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こんにちわ、店主です。

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そろそろ買い付けに行くんですけども、
イラムのお隣のダージリンが大変なことになっています。

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『ばかな!?内戦になるぞ!?』
とか現実で言う日が来るとは思いませんでした。

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事実のみをまとめて言うと、
ダージリンにてグルカランド運動という独立運動が過激化して、民間人と警官隊が衝突、8人死亡警官隊は20人負傷、
20日の朝に州政府によってインターネットが遮断された。

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というものです。

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インターネットが遮断されたところを見ると
すでに情報封鎖に入っているので、
報道よりももっと不味いことになっているのか、
それともさらに不味い事態を起こす予定があるのか、
どちらにせよ州政府の思惑がキナ臭いです。

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電話が止まったという話はないので、単純に写真や動画を流されるのが不味い、
ということかもしれません。

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SNSを通じてこういう現地画像が流れております。

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情報はローカルテレビだけとも言っていたので、
報道関連の人間はシャットアウトされている可能性もある。
(一応インドは民主国家なので、普通は出入り自由)

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そろそろ渡航の用意を~と思っていた矢先に大変な事態です。
まともな感覚なら
この近隣は、
今は近づくべきではない場所です。

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さて、グルカランド運動とはなんであるか?
と思われている方も多いかもしれません。

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ずいぶん前にも一度書きましたが
(直接お会いした人には詳しくお話したりもしましたが)

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グルカランドとはいわばネパールの別名です。
つまり『ここをネパールにしようぜ運動』ということです。

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そもそもダージリンは、
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人口の9割りがネパール人で、
公用語もネパール語というインドの中でも変わった土地です。
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インドに住んでるのにそれはインド人じゃないの?と思うかもしれません。
しかし、彼らは法律上も専用の国籍カードを持っており、インド人でもネパール人でもない特殊な位置にいるのです。

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カードで身分を証明します。

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なぜこんなことになっているのか?

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ネパール人の方に言わすと、
『ダージリンは100年くらい前にインドと戦争してとられたんだ、
だから今でもネパール人が住んでるんだよ』
と。

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教えてくれたシェルパ人の友達は、
山の向こうを見ながら感慨深いなんとも言えない目をしていました。

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...........より正確にいうと、
元々の話はチベットから始まります。
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その昔、チベットには3つの派閥があり争っていました。それは宗教に結び付いた根深いものであったようですが、
あるとき争いに負けた2派が出奔し、近くの山岳部に別の国を作りました。

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ひとつはブータン、
そしてもうひとつは現在のダージリンがある一帯を含むシッキム王国です。

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しかし、シッキム王国が建国されたその土地には、
元々ネパールの山岳民族がすんでいました(主にタマン族だそうです)

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元から別民族がいたところであったせいかはわかりませんが、シッキム王国は60年程度で瓦解します。

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主な原因はイギリスの植民地だったインドに攻めこまれたからですが、
その理由は宗主国のイギリスが
(というか派遣された総督が
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避暑地が欲しかったからというなんとも身勝手な理由です。

.(ダージリンは山岳地帯であるため、とても過ごしやすい環境にみえたようです。)

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避暑地なので大勢でのんびり。
そしてターバン男が二人も!!

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なんにせよ、シッキム王国は瓦解し国王はアメリカに逃亡します。
(王位を失ったおっさんは速攻で新妻に離婚されます。)

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そして、ほんろうされたタマン族が残るわけですが、
悪いことは続くもの。
今度はイギリス人たちにうまく騙され、安く土地を買い上げられてしまいます。
しかもそこは紅茶園になり、『あなた方をそこで雇ってあげるよ』とうまく使われてしまうのです。

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しかし、穏やかな農耕民族のタマンちゃん、

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『土地が売れてしかも仕事も貰えてラッキー』
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と、あまり事態がわかっていません。
こうしてダージリンでは美味しい紅茶が採れるようになるのでした。

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めでたしめでたし。

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いえいえ、全然めでたくありません。

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このような流れでダージリンはインドの一部になります。
しかし、一部の人はここをネパールに戻しましょう、という運動をずっとやっているというわけです。

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これがグルカランド運動という独立運動のあらましです。
(現地民に聞いた話がベースなので、あしからずご了承下さい。)

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そしてここ何年かはずっときな臭かったのですが、
一昨年知り合いのY田さんが、
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『ダージリンの農業指導に招かれたけど断ったよ~、あそこは独立運動やってて結構危ないんだよ~』
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とサラダを頬張りながら笑顔で語っておりましたので、
(彼は近隣の国で無農薬農業指導を行っている方です。)
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カトマンズのカレー仙人のお店にて。
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既に一昨年の時点でかなり不味いことになっていたようです。

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さて、民間人の死傷者が出て情報封鎖が行われた以上、
州政府がちからわざでねじ伏せようとしているのは想像に難くありません。

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そうなると問題は、
民衆側がどこまで抵抗するか、
というものになりますが、
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ここって中国にすごい近いんんですよね。
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武器とか流れてくるんじゃないかと.....。

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あるいは、
独立派を支援しているのがそもそも中国
(この場合中国系の過激派)で、
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中国が本腰をいれて侵略してくる前に
州政府がちからわざに出た、
と言うことかもしれません。

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どちらにしても、下手すれば内戦です。
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平和なヒマラヤ丘陵に
血の色の争いが起こりませんように。
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そして、
紅茶畑が荒らされませんように。
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より多くの人に紅茶が愛されますように。

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日々是紅茶

当店にお越しいただきありがとうございます。
店長の前川です。

年に数回、原産地に行き、茶園にてティスティング仕入れを行ったり、その知識を活かして紅茶教室なども行っており、紅茶教室のご用命なども承れます。

一人の紅茶好きとして紅茶の仕事に携わり、紅茶がより多くの人に愛されるように努めたいと思います。

写真は、ネパール・イラム村にて。
紅茶テイスティングのプロフェッショナル、ハリ・グルンさんと。

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